一つの花・第7~8時

 今回も2日かけて、第4場面(最終場面)を扱いました。
 音読後、あらすじだけを書かせました。(時間は10分程度)
 子どもの書いたあらすじを読み、点数をつけました。
 20点が1人、60点が1人、80点が11人、100点が8人でした。
 100点であっても短く書けてないと意味がありません。100点の中で、17行が1人、15行が1人、12行が2人、11行が2人、10行が1人、9行が1人でした。
 一番短い9行で100点だった子のあらすじを紹介します。

 それから十年の年月がすぎました。ゆみ子はお父さんの顔をおぼえていません。今ゆみ子の小さな家は、コスモスにつつまれています。「母さん肉と魚とどっちがいいの」といって町へいきました。今日は日曜日ゆみ子が小さなお母さんになってお昼を作る日です。

  このあらすじは、学級通信にも紹介しました。
 今日は、以下のように、いつ・どこで・だれがどうしたを確認していきました。

いつ
十年後
どこで
コスモスの花に包まれた家
だれが どうした
①ゆみ子はお父さんを覚えてない。
②ゆみ子が買い物に行く。
③小さなお母さんになる。

「十年がすぎました」より「十年後」の方が短く書けることを確認。
 たんに家だけでなく、コスモスの花がたくさんあることを表現できている方が戦争中との対比になります。
 お父さんの死が想定できます。
 配給との対比で重要です。
 ゆみ子の成長が語られています。

 なぜ、それが大切なのかを子どもと問答しながら、語っていきました。
 あらすじを書くときに、どの事柄が大切なのかをお話全体の中で考えていくことが必要なのです。

《今日学んだこと》
・あらすじは短く大事なところをかいたらすごくなることがわかった。
・この話は、とてもかなしくてさみしい話だと思った。お父さんにコスモスの花をもらってなかったら、ゆみ子の家は、コスモスに包まれた家じゃないからです。と思いました。
・ゆみ子はちいさいときはわがままだったけどいまもうおとなになった。わたしは、あらすじをスラスラかきたい。
・せんそうは、やっぱりこわい。あらすじのいみ(かきかたがわかった)。
・あらすじも、すらすらかけるようになって、これはかなしいし、せんそうがこわいお話。

 この後、お話の中のへんなところを出させて検討した後、戦争中と十年後を対比させ、最後に学習後の感想と主題を書かせて終わろうと思っています。

(2009.1.22)