今日は、戦争中と十年後の対比を扱いました。
子どもから出た対比の中で、よくこの対比が出たな、というのがこれです。
戦争中 十年後
・食べ物がきめれない。 食べ物を決めれる。
・平和じゃない。 平和。
・かい物にはいけない。 かい物にいける。
・ミシンの音が聞こえない。 ミシンの音が聞こえる。
・防空頭巾をかぶらなあかん 防空頭巾をかぶらんでいい。
・おやつどころではない。 おやつがたべれる。
・戦争で配給される物しかない。 安全に町へかい物にいける。
・お父さんは、ばんざいをした。 お父さんは、ばんざいをした。(天国で)
配給と買い物の違いが、食べ物を決められる・決められないという形で出たのもすばらしいです。防空頭巾をかぶらなくてもいいのも平和のあかしでしょう。何より「平和」という言葉が、本文にはないけれど、書いてた子が何人もいたのです。ミシンの音は一瞬関係ないように思えるが、音を出しても大丈夫みたいな平和さが十年後にはあるのです。小田さんのどちらもお父さんはばんざいをしたけど、そのばんざいの違いをこの対比に込めているのでしょう。
(2009.1.27)