短い文を読み取る

 岡山での「第14回向山型授業作りセミナー」に参加した。
 第1講座で、甲本先生と伴先生がそれぞれ、有名向山実践を再現された。
 甲本先生は、まず、次の文をノートに視写するように指示。

 その日は土曜日で、午後から友だちの三好君と市の中心にある駅ビルに買い物に出かけました。

「書けたら、立ってスラスラ読めるように読んで。」
というような指示をされた。(正確には覚えていない。以下に関しても同様。)
 数名に指名して読ませた後、次の発問をされた。
「その日は、何を指しますか。」
 前のホワイトボードには、参加者数人の意見が板書されました。

①時  ②買い物に出かけた日  ③土曜日
④午後から友だちの三好君と市の中心にある駅ビルに買い物に出かけた日

 ①が1点、②が8点、③が6点、④が8点と個別評定。
 甲本先生が紹介された十点満点の正解は「買い物に出かけた土曜日」である。「述語は何ですか。」(出かけた)「主語は何ですか。」(ない)
「主語を入れなさい。」と授業が流れた。
 長文読解が苦手な子どもには短い文を授業するのが、いいということだ。

(2010.1.16)