三浦宏文・渋井哲也『絶対弱者~孤立する若者たち~』(長崎出版)には、最近増えている変な傾向の若者のことが紹介されています。
その子たちは、その学校でも成績となると中・下位に属するレベルであった。かといってスポーツや芸術面で優れているわけでもなく、人付き合いが上手いわけでもない。むしろ、集団から浮いてしまい、孤立しているような感じだ。だが、どういうわけか「俺は○○大学ぐらいには受かるんだよ……」と、自分に対する根拠のない自信だけは、揺るぎなく持っているのである。
実力がないのに自信だけがある。努力しないのに結果が出ると思いこんでいるわけです。
「自尊感情を大事にしないといけない」と言われてますが、自尊感情だけが高まり、自らを高めるための努力を怠っていけば、口ばっかりの人間と思われても仕方ありません。
では、どうすればいいかは、上記の本には書かれてません。可視化するための問題提起だそうです。
学校現場では、努力しなければ結果が出ないような場を設定し、努力のやり方と時間を確保し、そして結果(成果)を出させることでしょう。
具体的に、漢字・社会の重要事項の暗記などが使えそうです。
(2011.1.9)