馬場慶典「敬語に関わる漢字=面白クイズ&ドリル」(『国語教育2012年11月号』明治図書)を読んで、へぇーと思いました。
「訪ねる」に「お」をつけると「お訪ねする」という敬語になります。「ご(御)」をつけると「ご訪問」となります。このように「お」は訓読みの言葉、「ご」は音読み言葉につくのが原則です。
これまで敬語の丁寧語(美化語)で、「お」と「ご」の違いを意識していませんでした。
(例「お」+訓読み:お忙しい・お年寄り・おところ・お持ちになる 「ご」+音読み:ご多忙・ご老人・ご住所・ご持参)
でも、この原則はそれほど徹底してなく、例外もあるようです。
(例「お」+音読み:お料理・お時間・お客・お菓子・お風呂
「ご」+訓読み:ごもっとも・ごゆっくり)
こんなに例外があると、もう原則といえないような気もします。
子どもにあえて教えるべきことでもないようです。子どもの方から、「ご」と「お」の違いを聞かれたときだけ、答えることにします。
教えるとしたら、( )忙しい・( )年寄り・( )老人・( )住所を提示し、( )に「お」と「ご」のどちらが入るかを問題にします。そして、そこから原則を子どもに見つけ出させるのです。
(2013.1.1)