昨日、三津屋小学校に、中原勇治氏の授業を参観に行きました。
日曜参観の日だったのです。
見せていただいたのは、国語の指名なし討論の授業と、点字の授業です。
圧巻は、指名なし討論の授業でした。
すごさ1 子どもがひたすらノートに自分の意見を書く。
一つの問いに対して、最初5分間、自分の意見(反論)を中原氏は書かせました。子ども達は、おしゃべりするでなく、ひたすらノートに向かって、書くのでした。(さらに、時間は3分延長されました。)
すごさ2 ノートに書く量が1ページ以上。
書ける子は、ノート1ページを軽く超えるほど意見を書いています。討論の時は、そのノートを読み上げます。3分近くも自分の意見を言う子がいるのです。
すごさ3 討論になった。
最初は、意見がひたすら出るだけという感じでした。途中、意見が切れた時に、中原氏が少数派で発言してない子を立たせ、意見を言わせました。その後から、討論が始まったのです。
すごさ4 討論に笑いがある。
討論で、反論した方も反論された方も、にこやかに言っているのです。クラスの雰囲気がとっても和やかで、討論すること自体を楽しんでる感じがしました。
すごさ5 小さな声でもよく聞いている。
子ども達の声は、「こんな声で全員聞こえるのかな?」と思うほどでしたが、他の子は自分のノートを書きながらも、しっかり聞いていたようです。その証拠に、ほんとに小さな声の時は「聞こえません」と声があがったし、相手の言った言葉をもとに反論もしていたからです。
その他1 中原さんがりりしかった。
討論の授業をする時の中原さんの雰囲気がいつも違いました。とってもりりしくてカッコイイのです。原田さんが「向山先生が乗り移ったみたい」というようなことを言っていましたが、その通りなのかもしれません。
その他2 「3行は話にならないな。」がカッコイイ!
討論が終わったあと、最後に自分の意見を書かせました。「発言してない子は2ページだな。」と中原氏。「発言した子は1ページでいいよ。」そのあと、誰かが「3行は?」と言ったのだろう。「3行は話にならないな。」と、笑いながらぴしりと言う中原氏。実にかっこいい。(こういうことが言えるというのは、それほど、子ども達に書く力があるということです。)
その他3 子ども達がとっても礼儀正しかった。
わざわざ「おはようございます」と挨拶しに来た子どももいました。子どもらしい素直でかわいい目をしていましたよ。
(1999.6.21)