感情的な上司への対処法

 岸見一郎『困った時のアドラー心理学』(中公新書)は、様々な困った状況にアドラー心理学の知恵でどう対処すればいいかが書かれています。
 例えば、次のような質問があります。

【質問】上司が感情的で、その日の気分で部下を叱りつけます。機嫌がよければいいのですが、その日の気分によって態度が変わるので、腫れ物に触るかのように接しなければなりません。朝から動悸で目が覚めてしまいます。

 別に上司に限らず、感情的な人はいます。怒ることで人を支配しようとしている人です。

 部下の立場で感情的な上司に対してできることは、上司が感情的になって理不尽な仕方で怒っても、感情には注目しないで「何が」いわれているかだけに注目するということです。

 国語の説明文の読み取りと同じです。事実と意見を読み分けるのです。

大雨が降ってもそれと闘うことはできません。出かけるのであれば傘を差し、歩けなければ車に乗る、必要があれば外出を断念し、家の中に避難することはできます。上司が話す内容だけに注目して関わるというのは、傘を差すなどのことに相当します。

 この大雨の例えがとてもしっくり来ました。雨が降ってることを嘆いても仕方ありません。うまく濡れないように知恵を絞ればいいのです。

(2015.1.21)