戦う前に勝負は終わっている

 今回の学力研ニュースは、昨日の考現学に書いたことに、いくらか付け足して仕上げることができました。付け足したところを紹介します。

【原稿の出だし】
勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む。

 孫子の兵法です。
 現代風にいえば、勝つ者は、戦う前に、しっかりと準備を整え、勝てると思える戦いに勝ち、負ける者は、いきなり戦って、それからどう勝とうと考えるわけです。
 学級担任も同じです。
 四月八日の始業式の日がスタートだと考えていては遅すぎるのです。
 新学級は、春休みから始まるのです。

【教科書に関する補足】
 担任用の教科書が学校に届いたら、私は、ただちに裁断します。
 両面スキャナで読み取り、PDFファイルして、タブレットでいつでも読めるようにしておくのです。
 学校の教科書を裁断するなんて!
 と思うかもしれませんが、当然、あとで教科書を買って、それを学校用にします。
 つまり、教科書を前借りするわけです。
 自分用の教科書は、制度上、五月ぐらいにならないと買えません。(日本国内全ての児童に教科書が渡りきったかの確認後の販売となるのです。)
 自分が教える全ての教科書がタブレットに入っていれば、通勤中の電車の中でも、パラパラと見ることができます。
 なれれば、その日の授業を電車の中で組み立てることもできるのです。
【項目追加】
五、昔の記録を読み返す
 二十年ほど前から、日々の教育に関わることを日刊考現学として書き続けてます。
 二〇〇八年の四月二日の記録です。
(この後、考現学1頁分を挿入しました。ここでは省略します。)
【原稿締めくくり】
 過去の自分の努力が、未来の自分を救ってくれる。そんな春休みをお過ごし下さい。

 今回の原稿に、2008年の考現学を挿入しました。この年度は、前勤務校の伝法小から湯里小へ転勤した年です。伝法小には3年間いたのですが、一度も担任はしていません。理科専科2年間、新任担当1年間です。
 久しぶりの担任、新たな学校といえば、今の私と同じ状況になります。
 今回の原稿を書いていて、改めて、春休みの準備の大切さを思い出しました。
 いい時期に、原稿依頼をもらえたものです。

(2015.2.22)