先生を愛する子どもを育てる

 3学期、子ども同士のトラブルに頭を抱えていませんか。
「〇〇死ね」という落書きがあったり、上靴が隠されていたり、子ども同士で傷つけ合うことがありませんか。
 いったい、何が原因なのでしょうか。
 いったい、何のためにそんなことをするのでしょうか。
 さまざまな原因、さまざまな目的があるのでしょう。
 今できることは、3学期の卒業式や修了式までを無事に過ごさせるだけだとしたら、とても悲しいことです。

 久保齋『「愛すること」を教える授業づくり♡学級づくり』(小学館)に、次の記述があります。

 私は学級崩壊したクラス、そこまでいかなくても、その寸前のようなクラスを何度も見てきました。そこでは、子どもたちが担任を無視したり、舐めたり、笑ったり、そんな愛のかけらもないようなことが平然と行われています。(中略:荒井)
 問題は、子どもたちが担任を愛しているか、愛していることを表現しているかということなのです。それに対して、先生は「友達を愛しなさい」だとか「大切にしなさい」ということを盛んに言いますが、「大人を愛しなさい」だとか「担任を愛しなさい」だなんて少しも言いません。そんなことを言うのは、とんでもないことだと思っているのです。
 しかし、それが指導困難や学級崩壊の根源なのです。一生懸命、自分たちのために働いてくれている大人に感謝し、愛することができない子どもたちになっている、そうさせてしまったのです。

 あなたは、子どもたちから愛されていますか。
 愛されることばかりに心を奪われている子どもになっていませんか。
 トラブルを起こせば起こすほど、トラブルを起こした張本人は、担任から注目されます。そのトラブルは、愛されることを求めた行為なのかもしれません。
 『「愛すること」を教える授業づくり♡学級づくり』
 ぜひ、お手にとってみてください。
      ☆                ☆
 久保先生の本の販促用メッセージです。
「子どもから愛されるような先生になりなさい」ということを主張する本は、何冊もあっても、「先生を愛する子どもを育てなさい」ということを臆面もなく主張できている本は、これ1冊しかありません。
 誰も言えなかったこと、言わなかったことを久保先生が、みなさんに代わって代弁してくれている本が、『「愛すること」を教える授業づくり♡学級づくり』なのです。

(2015.2.26)