トラブルに立ち向かえ

 TOSSメディアからダウンロードした向山洋一『トラブルをとらえる四つの法則①』より、その法則をまとめると次のようになります。

第1法則…誰にでもトラブルが起こる。
第2法則…トラブルには原因がああり、対策が必要である。
第3法則…トラブルにはレベルの違いがある。
第4法則…トラブルは、必ず解決できる。

 このトラブルの解決方法は②の方に載っています。

 第1に、クラスの中に生れたマイナスの面を見のがさないことだ。発見できなければ、解決することはできない。
 マイナスの面は、必ず成長する。より困難なトラブルに発展する。小さなうちに手をつけることが大切だ。
 第2に、クラスのマイナスの面を、自分の責任として考えることだ。自分の教師としての行為に、不足していたことがあると考えることだ。すべてのプロは、仕事の結果を、自分の責任として考える。(中略:荒井)
 第3は、マイナスの面をとらえ、その解決方法を考えることだ。うまくいかない時もある。その時は、次の策をするのだ。それでも駄目なら次の策をするのだ。
 万策尽きるまでやるのだ。(中略:荒井)
 第4は、解決の知恵をさがすことだ。自分一人の知恵はたかがしれている。幾十万、幾百万の教師も同じ道を通り、少なくない教師が努力の成果を出した。
 それは本になり、話になって伝わっていく
 それを学ぶことだ。「さがす」のだ。(中略:荒井)
 第5は「良い方法」を、見つけたとしよう。
 でも、それを身につけるには、時間がかかることを理解しなくてはならない。
 テニスのすばらしい練習方法が分った。英会話のすばらしい学習方法を知った。
 でも「知った」(知識)だけでは何もならない。
 「知った」(知識)ことを、「使いこなせる」(技能)ようにしなければならない。

 まずは、トラブルを見つけることが大切だということです。
 トラブルが成長し、より大きなトラベルになることを実感している教師は、トラブルを見逃さないようにしています。ベテランの先生の指導を見ていると、小さなトラブルに、必要以上に対処しているように思えます。トラブルが成長することを身をもって知ってるからこそ、最初の指導が厳しくなるのでしょう。
 トラブルを自分の責任だとして考えることは、結構、つらいことです。
 子どものせい、親のせい、前担任のせいにできれば、気持ちは軽くなるのかもしれません。でも、そこから、教師の成長はうまれないし、子どもたちは救われないでしょう。
 トラブルは、立ち向かい、乗り越えるためにあるのです。

(2015.3.7)