算数は、もう「6年生のまとめ」に、入っている。
そこで、向山洋一著『教師修行10年』(明示図書)に載っている「交換の法則」の授業をしてみた。
a+b=b+a a×b=b×a という交換の法則を教えたあと、次の余蘊問題を出していく。
4+2= 「できる人いますか?」
答えた子には、「すごいなあ、世界のどこかには1と2しか数字を知らない民族もいるんだよ。」と、ほめるのである。
次は、4m+2= これは「できない」が正解、異質な物は足せないことを教える。
そして、次の4問である。
①4÷2= ②4m÷2= ③4÷2m= ④4m÷2m=
③はできないが、②と④はできるのに、「できない」とする子が多かった。
「4mのテープを2つに分けたら、2mですね。」
「4mのテープを2mずつとったら、2つに分けられますね。」と、補足した。
次の4問は、ノートを持ってこさせ、上から順番に○をつけていった。
⑤4×2= ⑥4m×2= ⑦4×2m= ⑧4m×2m=
最初に来た子は全員、まず⑦のところで、「できない」と書いていた。
次に、⑧も「できない」が多く、考えすぎたのか「4m」や「8mm」と書く子もいた。
⑦は交換の法則ができるから「8m」。⑧は面積と同じで「8㎡」となる。
卒業式で歌う歌も、向山式を使った。
まず、全員を立たせる。
「大きな声で歌ってたら、先生が肩をたたきますから、その人はすわって、休憩していてください。」
この指示で、今まで2,3人しか歌わなかった歌が、大きな声で歌えるようになりました。まさに、効果満点である。
卒業式の呼びかけ指導も、
「次の番号の人立ちなさい、3番・5番・11番・18番…」
「今の人は、まだ声が小さいです。」
その後、しゃべるスピードや間の取り方も、立たせて注意する。
そして、最後に残ってる子ら番号を呼び立たせてから、「今日は、合格です」と言うと、喜んでいた。
向山式の効果は、とても大きい。
(1999.2.24)