ちょっとわずかな努力でも

 毎週月曜日は「作文の日」にしている。
 しかし、まだ2枚を書いた子がいない。
「短くてもいいです。」
と言っているので、わずか1行か2行の子が増えてきている。
 ところで、学級の机はコの字型である。おしゃべりしやすい机だ。
 そこで、先週からは、作文を書く時だけ、机を前に向けさせた。そして、おしゃべりしないように、注意した。
 もちろん、短くしか書けないのは、仕方がない。
 しかし、多くの子ども達は、手を抜いて短くなっている。
 そこで、今日は角野愛さん(1年)の「努力のつぼ」の話を作文の前に紹介した。(1年でもこのぐらい書けるんだぞ)という思いを込めたかもしれない。
 そして、その結果、少しは作文を長めに書いた子が増えたようだ。
(1,2行の子は、3人に減った。)
 まあ、「努力のつぼ」の話も聞かせたかったので、よかった。
 作文の前に、自分が聴かせたい作文を紹介する、というのは、ほんのささいなことだ。
 ただ、ほんのささいな努力でもしないとするとでは、大違いなのである。

(1999.3.1)