今日の修了式で、別れの挨拶を全校児童にした。
にこやかに微笑みながら壇上へと、向かう。
マイクの前に立ち、「休め」と、指示。
それから、3秒ほど待つ。すると、ざわざわしていたのがシーンとなった。
「先生が、みなさんと最初に会ったとき、「荒井先生はアのつく握手が好きです」
と、言いました。荒井先生と握手した人、手をあげてください。」
3分の1弱の子の手があがった。意外としているものだ。
「どうもありがとう。」
「拍手や握手をする時、手の平と手の平を合わせますね。これは、手の平のしわとしわを合わせて、幸せになろう、という意味があります。
手の甲は、節ですから、節と節を合わせると、不幸せになります。
みなさん、これから、たくさんの拍手や握手をして、たくさん友だちを作り、幸せになってください。
では、さようなら。」
話し終わったとたん、あたたかい拍手が起こり、あとで出会う子ども達から、たくさん握手をせがまれた。
「やった!幸せになれる。」という声が飛び交っていたのである。
(1999.3.24)