子どもの望んでいるもの

 今週の火曜日、最後の学級懇談会があります。それに向けて、土曜日、6項目にわたるアンケートを子ども達に書いてもらいました。

1.おうちの人によく言われる言葉は何ですか。
2.おうちの人にどんなふうに言われると、うれしかったですか。
  また、どんな時、うれしいですか。
3.おうちの人にどんな風に言われると悲しかったですか(いやでしたか)。  また、どんなとき悲しいですか(いやになりますか)。
4.おうちの人にどんなふうに言われると安心しましたか。
  またどんな時、安心できますか(ホッとしますか)。
5.おうちの人への注文があれば書いてください。
6.おうちの人への感謝の言葉を書きましょう。

 子ども達のアンケートを見ていると、気付くことがいくつかあります。
【1の質問について】
「早く勉強しなさい。」「早くねなさい。」
というような、せかされる言葉や、命令調の言葉をよく言われるようです。
【2の質問について】
「がんばったね。」とか「よくやったね。」などのほめ言葉が、子どもにとっては、うれしいようです。
【3の質問について】
「はよしなさい。」「あほ。」などや、おこられたり、たたかれたりするのが、子どもには堪えているようです。
【4の質問について】
「だいじょうぶ。」と言われるのが安心すると書いた子が、5人もいました。
【5の質問について】
「やさしくしてほしい」も5人いました。子ども達は、やさしさを求めているようです。
【6の質問について】
 ごはんの用意や、仕事をしてくれてることに対する感謝が、ほとんどでした。

 全般的に見て、親の行為を好意的に見る2,4,5,6の問いに対して、無回答の子が、多かったです。
 子どもは、ほめられること・「だいじょうぶ」と心配されること・やさしくしてもらうことを、切実に望んでいるような気がします。
 これは、教師にも与えられた課題ではないでしょうか。  

(2000.2.20)