元ボスが、まだ登校していない1時間目。
今の4年1組を君たちは、どう思っていますか。
というのを書かせて、発表させました。
『これは、懇談会で、家の人に聞いてもらいます。』ということ、
『1学期ではなく、2学期ではなく、今の4年1組のことです。』というのを強調しておいた。
まずは、女の子の書いたものから、紹介する。
・少し明るくなった。
・たのしいクラスだと思う。
・たのしいクラスと思っている。
・あまりたのしそうではないと思う。
なぜかを聞いてみました。
「男の子が、まだ声を出していない。」と、その子は言っていました。
女の子は開放されてるけど、男の子はまだまだだ、ということを指摘しているのです。(私もそう思っています。)
・前よりよくなったと思っている。
・おもしろいクラスになった。
・たのしいクラス。
・たのしいクラスになった。
・楽しいと思う。
・今の4年1組は、たのしくて、おもしろいがっきゅうだと思っている。
・たのしいとおもってる。
・いまの4年1くみはみんななかよくあそんでる。
・いいくらすになったと思う。
・少しいじめがあるときもあるから、いじめのあるクラスだと思う。
その子に聞くと、算数で文章題をイラストにする時、元ボスに、
「定規使うな!」と言われたそうです。
元ボスとしては、絵には定規を使ってはいけない、という思いこみがあったせいかもしれない。ただ、言い方がきつかったのでしょう。
次は、男の子たちの書いたものです。
・まだ少し、気にしてるけどたのしい時がふえてきてると思う。
・たのしい。
・たのしいがっきゅう。
・楽しい時もあるけど、楽しくない時もある。
まだ、この子は、元ボスに合わせて行動を起こすようなところがあります。だから、その時、返事をしたくない時でも、元ボスに合わせてしまうのです。
「自分では断れない。」
と、言ってました。
だからといって、私がそれを察して、元ボスを制するのも、変です。
その子自身の弱さなんでしょうね。
・たのしい4年1くみだと思っている。
・すこしだけたのしい。
・たのしいクラスと思っている。
・前よりたのしくなったと思う。
・ふつうのくらす。
・たのしいと思ってる。
・いちがっきと、にがっきにくらべてすこしよくなった。
・よくなっていると思う。
・まだちょっとくらいと思う。
・まだすこしくらい学級。
トイレ事件で、被害を受けた子です。でも、まだ、この子は元ボスについて、行動することが多くあります。気持ちとしては嫌でも、身体がそうは動かないのでしょう。
『今日、2時間目は音楽です。先生は、この頃、音楽室に行ってますが、まだ、先生にいてほしい人?』
クラスの半数ぐらいの子が、手をあげました。
子どもの恐れは、まだまだ抜けきっていない、ということです。
学級懇談会には、19人の方が参加されました。
他の学級に比べれば、多い数です。
家の方々から、子ども達の様子を聞くと、
「今まで外に遊びに行かなかったのが、行くようになりました。」
「登校の様子を話すようになりました。」
「物に八つ当たりしなくなりました。」
「表情が明るくなりました。」
「このままの4年1組で、5年生になりたい、と言っています。」(女の子)
大きく行動が変わったのは、女の子より男の子に多かったです。(女の子は、それなりに開放されていたからです。)
ただ、5年生はどうなるかを心配されていました。
『どんどん学校に要求を出していくべきですよ。』と、私は発破をかけます。
実際、懇談会終了後、4人の親が、校長先生に話をしに行かれてました。
来年度の組替えを決めないといけない私も、頭が痛いです。
(2000.2.22)