クラス解散パーティー実行委員会

 まず、1枚の紙に、名前を書かせました。
『3月24日は修了式です。その日で、4年1組は解散して、5年生からクラスが変わります。そこで、修了式の前の日、23日に、クラス解散パーティーをしたいと思います。』
 ここまで、ゆっくり、しんみりと言いました。
『クラス解散パーティーをしたい人?』
 バッと手があがりました。
『今からその紙に、クラス解散パーティーでやりたいことを書いてください。何を書いてもいいです。これはブレーンストーミングといって、何が出ても反対意見はなしです。今は、いっぱいやりたいことを出します。』
『3つ書けたら、持ってらっしゃい。』
 そして、1つを板書させていきました。
 途中から『書かれてないのがあったら、書きなさい。』と、言いました。
 数分後、黒板のを全部読ませたあと、まだある人に発表させ、それからプリントを集めました。
 この後、「クラス解散パーティー実行委員会・会則」を配りました。
 この「会則」を読んだあと、質問を受け付け、それから、実行委員の立候補を聞くと、元ボスといまだに腰巾着的な子が立ちました。
 2人には、初心演説をさせました。(詳しくは学級通信にて。)
『もう立候補は、ありませんか。なければ、この2人と先生だけで、やることを 決めてしまいますよ。』
 何しろ、実行委員会の決定への反対は、実行委員全員の反対でなければできないのですから。(実行委員の権限は、絶対的なのです。)
 この後、女の子3人が手をあげ、立候補しました。
 ここに、今のクラスの伸びを私は感じました。
「私らの意見も出していかなければ。」という思いが、元ボス以外の子の中から、生まれ出てるわけです。 
 他の男の子から立候補できないのは、男の子達がまだまだ元ボスに対抗できるほどの存在ではない、ということです。
 クラス解散パーティーの企画を4年生も3学期になるならば、子ども達だけで原案を立てさせ、原案同士をぶつけるということもできます。
 ただ、今の学級では、そういう下地を今まで作ってきませんでした。
 だからこそ、実行委員会は、実行委員と担任で構成されるわけです。
『第1回の実行委員会の前に、もう一度、立候補を募ります。友だちと相談しておいてください。』 
 楽しく心に残るような解散パーティーに、私はしたい。

(2000.3.4)