処理ではなく解決

 学級担任をしていると、今までと同じような問題が生じてくることがあります。
 同じ問題が起こるということは、教師として、その問題を未然に防ぐ力がついていない、ということでもあります。
 中谷彰宏『問題を起こす人が成功する~「トラブル」を「成長」に変える50の方法』(PHP文庫)の中に、次のようなことが書かれていました。

 問題は、処理するものではなくて、解決するものです。
「処理」と「解決」は根本的に違います。
 処理は表面上の解決であり、解決は必ず本質です。
 トラブルには見た目の部分と本質と2つあります。
 見た目の部分を取りつくろうのが処理です。
 すべての問題が処理する方向へ行ってしまうと、本質の解決をするノウハウが身につかず、またトラブルが起こります。
 同じ問題が「また起こる」のは、それをきちんと解決していないからです。

 問題の本質を解決していかなければ、また、同じような問題に出くわす、ということです。処理してきた自分を解決する自分に変えていきたい。

(2002.2.24)