大切なことは何回も

 昨日紹介した中谷氏の本から、違う文を引用してみましょう。

 大切なことほど何回も言わなければいけません。
 1回言って通じることは、それほど大切なことではないのです。(中略:荒井)
 20回言って通じないことは30回言います。
 上司の仕事というのは、実はこの反復作業なのです。(中略)
 本気で上司がそれが大切だと思っているからこそ、反復できるのです。(中略)
 通じなかったら、手を替え、品を替え、別の例を挙げ、別の説明の仕方をしていきましょう。
 いいコーチというのは、あたかも初めて言うようにアドバイスをします。

 大切なことは何回でも言うのです。ただ、同じ言い方でくり返すのではなく、変化をつけてくり返し言うのです。
 例えば、音読をすると賢くなる、ということを脳科学の例から話すだけでなく、「文字を目で見て、自分の口で言って、自分の耳で聞く。だから、ただ読むだけより3倍頭を使うんだ」というような言い方もできないといけないのです。
 また、それが大切だと本気に思えるだけの実感を自分が持つべきなのです。

(2003.2.2)