AかBかをはっきり決める

 体育で何をするかは、教師が決めます。でも、子ども達はサッカーが好きな子もいれば、なわとびの方がいい子もいいます。それでも、どちらにするか、何にするかを教師は決めなくてはいけません。前々回から紹介している、中谷氏の本から、教師の選択に関わるところを引用してみます。

(P.100)多数決で決めるのは、責任放棄。
(P.111)決断できない上司は、「Aをやりたい部下」と「Bをやりたい部下」のそれぞれの顔色をうかがいます。
 結局、AでもなくBでもなく、AプラスBや、AプラスBを2で割ったような決断を下します。
 これでは、Aをやりたい部下も、Bをやりたい部下も納得しません。
 時には一方を選び、一方を捨てなければいけません。
 上司は、片方のアイデアを却下するという決断をして、嫌われ役を演じなければならないのです。
 勝つ人と負ける人を生んでいかないと、全体がイキイキしません。

 折衷案というのは、結局は、教師の逃げでしかないのです。

(2003.2.3)