右の四コママンガは、伴先生が起承転結を教える時に使っていたものです。
これを1個目から作文にしてみます。
①4人が麻雀をしている。眼鏡をかけた人が、
ブルッと震えて、
「寒気がする」
と言った。
「カゼだな」
とペエスケが言う。
これを3コマ目から始めると、どうなるのでしょうか。
③「カンタンでいいぞ」
「分かってる」
寒気がする俺のために、卵酒を造ってくれるなんて、ペエスケもいいところがある。
④しかし、出てきた物は、殻つきの卵の入ったカップ酒だった。
(2003.2.8)
昨日の4コマまんがを使って、全く違う書き出しを考えてみます。
みなさんは、10秒でできる卵酒の作り方をご存じだろうか。
どうです。3コマ目や4コマ目から書き出すよりも、よほど読みたくなる文になったと思いませんか。
4コママンガのストーリーから少し離れて、大上段で書き始めてみるのも、面白いようです。テーマが合っていれば、次のような書き出しもできます。
ヨーロッパの諺に、
Over done is worse than undone.というのがある。
日本語に訳せば、「焼き過ぎは半焼きよりも悪い」となる。
日本ならば、「過ぎたるは及ばざるがごとし」である。
親切も焼きすぎればお節介になる。でも、これは逆のお話である。
こういう書き出しを紹介してから、別の4コママンガの書き出しを考えさせると、面白そうです。
模擬授業の展開は次のようになります。
【指示1】
ペエスケの4コマまんがを作文にします。
書き出しの3文が書けたら持ってきなさい。
・持ってきた人から、黒板に、最初の一文のみを書かせる。
・黒板のを順に読んでもらう。その時は、3文目まで読ませる。
【指示2】
黒板とは違う書き出しを書いた人は、立ちなさい。同じように読みます。○○さんから。
【 ? 】
では、先生の書いた書き出しの文を読んでみます。
【指示3】
先生のような書き出しをコボちゃんでも、考えてみましょう。3文書けたら、その場に立ちましょう。
そして、発表。(どうだろう。)
(2003.2.12)