「いるか」の授業なら、これしかないという授業です。
《「いるか」の授業》(伴先生の講座の続き)
谷川俊太郎の「いるか」です。授業では、一連だけを扱いました。
①とりあえず2人読ませる。
「2人の読み方の違いがわかった人?」
ぼうっと聴いていてはいけない、という構えを持たせる。
②最初の1行だけ1列読ませる。
「4人の読み方の違いがわかった人?」
「わからない人?」
③読み方の違いを子どもに説明させる。
動物の「イルカ」と、疑問の「いるか?」
1行目なら4種類。
イルカいるか? いるか?イルカ イルカイルカ いるか?いるか?
「自分で決めて読むのが、この詩の面白さです。」
④どこを動物のイルカにするかを自分で決める。
「何カ所、動物のイルカがいたか聞いてみましょう。」
0~6カ所で、手を挙げさせる。
⑤2カ所の人が一連を読む。
「どことどこか、分かった人?」
発表。読んだ本人に正解かどうか確認をとる。
⑥3カ所の人が一連を読む。
「どことどこか、分かった人?」
発表。読んだ本人に正解かどうか確認をとる。
⑦2カ所3カ所以外の人が一連を読む。
「何カ所でしたか?」
見事な授業としか、いいようがありません。
子どもはいっぱい音読します。
そして、他の子の音読も耳をすまして聴きます。(聴かざるをえない。)
伴先生は、スマートボードを使って授業していました。
動物のいるかにしたところを子どもにさわらせて、色を変えます。
それをみんなで読んだりもするのです。
スマートボードを使わない場合は、模造紙のイルカの詩に、赤セロファンをかぶせるなどの方法も考えられます。
フラッシュでも作れないかな、と今思案中です。
(2004.2.4)