構えを作る

 学習に対する謙虚な構えを作ることが大切です。

【講座3】あれども見えず!伴一孝流ビデオ審査
《暗唱指導》
「今から暗唱をします。」と教師が言うと、「もう覚えた」という子が何人かいる。そういう声を見逃してはいけない。
「覚えている人がいるので、何人かに読んでもらいます。」
 いきなりだから、スラスラ読めるはずがない。
「○○くんは1点、○○さんは2点、なんでか分かる人?」
「つかえてた。」
「間があいてた。」
「そう、つかえずにスラスラ読めないと、覚えたとはいえません。」
 こうして、暗唱への構えを作っていく。
 
「こんなの簡単だ」と、取り組まない内に、つぶやくような子は、学級の中に必ずいます。そういう不遜な構えを伴先生は見逃さないのです。
 その子にやらせてみて、厳しく評価し、全体に謙虚な構えを作っていく。
 それがプロの指導なのです。

(2004.2.6)