詩「ぼく」授業編

 詩「ぼく」の一字読解の授業は、10問目までしか扱えませんでした。
1) この詩の作者は誰ですか。(木村信子)
ここで質問が2つ出ました。
「上の名前と下の名前の間は開けるんですか。」教科書は1字開いてました。
「ここは開けても開けなくても正解です。」
「さんはつけるんですか。」
「いい質問だね。さんはつけません。」
2) 作者の性別は何ですか。(女)
性別で分かった子は数人でした。こういう語句をしっかり教えておきたい。
3) 話者は誰ですか。(ぼく)
1学期に書かせた話者の意味を見させました。「作者のなりすました者。」
 吾輩は猫であるの例を再び話しました。
4) 話者の性別は何ですか。(男)
問い3で性別を扱ったので、ここはすんなりいきました。
5) 話者は、大人ですか子どもですか。(子ども)
大人と考えている子もいたようなので、子どもを正解にして理由を問いました。
6) なんで子どもなのか。~からとからをつけなさい。  
理由は大きく分けて2つ出されました。
「ぼくと書いてあるから。」
「クラスの中、学校の中と書いてあるから。」
 文章に書かれてあることから根拠を出せてるのがいいです。
「でも大学生かもしれんで。」
「大人でもぼくって言う人おるで。」
 当然、こういうことを疑問に出す子は出てきます。むしろ、出てくるべきです。
「もちろん、ぼくっていう大人もいるし、女の子だってぼくっていう人いるでし ょ。でも、それは例外です。作品を読むときには、一般的に考えてどうなのか で考えます。」
 作品を検討する時は、例外を認めつつも、一般的にはどうかで考えていくことを基本にするのです。
7) くり返し使われている言葉は何ですか。(たった ひとり ぼく)
「の中の」「この~中の」はそれぞれ2回くり返されています。子どもから出されて、なるほどと思いました。
8) 一番大切な言葉はどれですか。(ぼく)
9) その理由は何ですか。
「題名にあるから」「一番多く使われているから」の2つの理由が出ました。
10) この詩を2つに分けるとしたら、何行目の前で分けられますか。(10行目の前)
 ここを決めさせたところで、授業を終え、百人一首5色目に入りました。(2008.9.7)