税金はなぜあがるか

 税金は最初、金持ちからだけ取り立てるものでした。それが、今や、国民全員が税金を払ってます。どうしてそうなったかが、『金持ち父さん 貧乏父さん』に詳しく書かれていました。

「金持ちから取り立てる」という名目で税が法制化されると、現金が政府のふところに流れ始めた。はじめはみんな満足していた。(中略:荒井)問題はそのお金の毎年の運用の仕方だった。一度割り当てられたお金を再利用するというシステムはここにはない。つまり、「お金をあまらせない」というのが政府の方針なのだ。あなたが政府の官僚で、割り当てられた予算を使い切らなかったとすると、次の年度にはその分予算が削減されるおそれがある。それに、あなた自身も決して有能とは見てもらえないだろう。ビジネスの世界ではその反対に、あまりを出せば報酬を与えられ、有能と評価される。
 こうして政府の支出が雪だるま式に増えていくにつれお金がもっと必要になり、「金持ちから税金を取る」という考え方が、もっと収入の低い層にまで広げられていった。(P.136)

  現実はその通りです。政府が会社なら、もうつぶれているでしょうね。

(2005.2.11)