日付は必要か

 久保先生は,子どものノートに日付を書かせていません。
 私はいつも日付を書かせています。今年度の理科では,天気と温度までも書かせました。
 その学習をいつしたのかを記録させておくためでもあります。
「日付なんて書いても書かなくても,いいじゃん。」
という久保先生の声が聞こえてきそうです。
「面倒なことはしないの。」との声も。
 斎藤孝氏は『座右のゲーテ~壁に突き当たったとき開く本~』(光文社2004.5.20)は,次のように日付について書いています。

 また,拙著にサインを求められるときも,「サインの横に日付を入れてください」と言われることが非常に多い。サインだけでは,その人と私とが出会った瞬間を凍結することにならないからだ。名前は不変のものだが,日付はその人の私の人生が唯一クロスした証となる。日付を添えることには,その一瞬を唯一無二のものとして実感させる効用がある。(P.33)

 日付をつけることで,唯一無二の授業となるかもしれません。

(2005.3.12)