作文の模倣・共同・1人で

『向山国語教室』2006.4の松藤司氏の論文に、作文の書かせ方が載っていました。

    ①作文スキルをさせる。
    ②作文技術を1つ教える。
    ③作文を書かせる。

  作文スキルを使って作文技術を教え、その作文技術を使って作文を書かせるという流れです。この授業の流れは、久保先生の言っている「模倣→共同→1人で」と同じかもしれません。
 模倣が作文スキルを書くことであり、1人でが作文を書くことになります。
 では、共同は何か。
 例えば、教えた作文技術で短い一文を書かせ、板書させ発表させると、豊かな交流ができます。(オノマトペの作文技術なら、オノマトペを使った文「雨がザーザー降ってきた」などの文を学級全員で交流することです。)
 模倣から、いきなり1人でに行ってしまうと、それは塾の学習と同じ個別学習になってしまいます。
 豊かな交流を入れることで、不十分であった自分の学びが、確かなものになっていくのでしょう。
 学校教育が忘れてはならないことなのでしょう。 

(2006.3.13)