やる気を出すためには

 やる気の問題は、人生において大きいことです。やらなければいけない、もしくは、やりたいことでも、やる気が出てこず、手をつけない、ということが多いからです。
 TOSS長崎の森永祐司氏が、次の引用をしていました。

「やる気」を生み出す脳の場所があるんですよ。側坐核と言いまして、・・・ここの神経細胞が活動すればやる気が出るのです。
 ところが、側坐核の神経細胞はやっかいなことに、なかなか活動してくれないのです。どうすれば活動をはじめるかというと、ある程度の刺激が来たときだけです。つまり、・・・やる気がない場合でもやりはじめるしか、ということなんですね。そのかわり、一度はじめると、やっているうちに側坐核が自己興奮してきて、集中力が高まって気分が乗ってくる。
 この現象はクレペリンという心理学者が発見して「作業興奮」と呼ばれています。作業しているうちに脳が興奮してきて、作業に見合ったモードに変わっていくという。    池谷裕二・糸井重里著『海馬脳は疲れない』

 やっている内にやる気が出るということを信じて、やり始めるしかないのです。

(2006.3.18)