「韓国旅行いかがでしたか。」
と、問われたら、次のように答えたいです。
「ナンタを観られて、よかった。」と。
ナンタは、料理を作る過程をミュージカル風に仕上げたもの。
ハラハラあり、笑いあり、称賛ありの舞台でした。
料理に関係する物が、楽器となって、奏でられていきます。
フライパンを箸でたたいて音を出し、包丁で物を切りながらリズムを作ります。
皿の投げ合いは、見事でした。
料理長の間をとりながら観客をのせていく技は、すばらしすぎます。
まさに、プロの技の集合体でした。
ソウルに行かれたら、ぜひ、ナンタをご鑑賞ください。
【客寄せの技】
「無理に買って行かなくてはいいから。」
「社会勉強のつもりで、飲んでみて。」
(高級のりから、安いのりへと順に試食させていって、)
「義理チョコならぬ、義理のりにしてもいいよ。」
「見るのはタダ」という客引き台詞が多かったです。
(2007.3.22)
ナンタの公式ホームページがありました。(ナンタからGoogleへ。)
韓国発パフォーマンスの決定版「ナンタ」!!
「ナンタ」とは漢字で書くと「乱打」。とある厨房を舞台に繰り広げられるこのナンタは台詞のない「ノンバーバル(非言語)・パフォーマンス」です。台詞の代わりに音を出すのは台所で使われる鍋やフライパン、バケツに包丁!このような日常の見慣れた道具を文字通り「乱打」してリズムを奏でる迫力溢れる舞台です。
1997年の初演以降、韓国はもちろん世界各国でも公演を行い好評を博し、今ではソウルの見所のひとつとして日本を始め中国や東南アジアからの観光客がバスを乗り付けてやってくるほどの韓国を代表するパフォーマンスとして成長しました。
日常の他愛ないちょっとした道具がダイナミックに、時には繊細にリズムを奏でる様子は見ているだけでも楽しいもの。言葉を使わないだけに俳優たちのアクションや表情などもステージを盛り上げています。また手を叩いたりボールを投げたり、時には観客がステージの上に上げられたりと、参加して楽しむ場面もふんだんに盛り込まれているのもナンタの楽しいところのひとつ。そう、このナンタは見るパフォーマンスと言うより「参加して楽しむ」パフォーマンスなのです。
一番前の席だったので、役者の豊かな表情がよく見えました。
人を安心させ、ひきつける。教師として学びたい表情でした。
(2007.3.23)