どう聞けばいいのか

 全員発言をさせた時に、友だちの意見をどう聞けばいいのか考えてみます。
「友だちの意見をよく聞くんですよ。」
と、よく教師は言います。
 では、聞くことで何をねらっているのでしょうか。

① 自分にない意見を知るために聞く。
② 自分と似ているけれど、微妙に違いがあることに気付くために聞く。
③ 自分にない意見を知り、そのような意見を自分も見つけられるようにするために聞く。
④ おかしな意見に質問・反対するために聞く。
⑤ 高いレベルの意見を見つけるために聞く。
⑥ 授業のねらいに迫る意見を見つけるために聞く。
⑦ 多様な情報を得るために聞く。
⑧ 誰かの意見に対して感想を言うために聞く。

 ⑤と⑥は、教師の聴き方です。
 教師は、その後の授業を展開していく必要性から、授業のねらいに迫るような意見は出てこないか、討論になりそうな意見はないか、という観点で聞きます。
 このような観点を子どもにも与えて聞かせる必要があるかもしれません。

(2008.2.10)