6年社会、フードフォースで2時間した後の授業です。
子どもがノートに書いていた疑問をスマートノートブックに貼り付けて、その疑問を全体に提示するところから授業を始めました。
・「WFP」がよくわからない。(高木)
・WFPはどこのそしきなのか。(小西)
・ほんとに、この「WFP」というやつがあるかと疑問に思った。(平瀬)
WFPがあるかないか聞いてみると、ないと考えている子も数名いました。
WFP(The United Nations World Food Programme)を示し、「Worldは?」「世界。」「Foodは?」「食糧。」「Programmeは?」「計画」と言わせていきました。でも「The
United Nations」は、何のことか分かりません。これは「国際連合」のことです。「WFP=国連世界食糧計画」と板書し、ノートに写させました。
・しえんをうけないと生きていけないような国は世界に何ヶ国あるのか。(藤本)
・じっさいに今もこのような仕事はやっているのか。(酒井)
WFPのホームページを見せました。そこに載っている文章を拡大し、こちらで赤線を引いたところはみんなで読ませました。
WFP 国連世界食糧計画は国連唯一の食糧援助機関であり、かつ世界最大の人道援助機関です。飢餓と貧困の撲滅を使命として1961年に設立が決定され、1963年から正式に活動を始めました。ローマに本部を置き、世界各地に現地事務所を設けています。およそ1万人の職員のうち9割以上は実際に援助が行われている現場での活動に従事しています。2006年、WFPは78ヵ国において8,800万人に400万トンの食糧支援を実施。その総支出は29億米ドルに上ります。
「78カ国 8,800万人 400万トン(2006年)」と板書し、写させました。
・今、世界に何人くらい、食料が足りず、苦しんでいる人がいるのか?(舩倉)
これも次の文章を示し、赤線のところだけ、みんなに読ませました。
世界には全ての人々が食べるのに十分な食糧があります。それにもかかわらず、およそ8億5,000万人が栄養不良や飢えに苦しんでいます。そのうち3億5千万人以上が子どもたちです。飢えを原因として毎日、5歳未満の子ども1万8,000人を含む、2万5,000人が命を落としています。
「8億5000万人→2万5000人」と板書し、写させました。
日本も昔、多くの人が飢えて死んだことも話しました。お米の農林1号が開発されたこと、食糧が輸入されるようになったことで、飢えて死ぬ人がいなくなったのです。
次に、WFPが作った「ハンガーマップ・ナビ」も見せました。アフリカはほとんどが飢餓率35%以上であることが分かります。
・かんばつがどうしておこるのかがしりたい。(乾)
この疑問を受けて、「森林破壊の授業」をしました。(つづく)
(2008.3.10)