将来の夢新聞

 2月の玄関掲示が4年生の担当だということを他の先生に言われるまで忘れていました。大急ぎで、掲示するものを作らなくてはいけません。
 でもこういう時は、すぐに次のように考えてしまいます。

「今やっていることとからめてできることはないか。」

 今やっていることといえば、2分の1成人式への取り組みです。
 相方の先生に相談して、「将来の夢をミニ新聞に書かせて掲示しよう」ということになりました。相方の先生は、新聞研の先生なので、はがき大の新聞用原稿用紙を持っていたのです。
 その原稿用紙だと、字数はだいたい200字ぐらいです。
 新聞の題を書く所、名前を書く所、見出しを書く所が、ちゃんと区切ってあります。(コピーすれば消える線なので、自分で区切りを変えることもできます。)
 将来の夢の新聞を書くことを伝え、パソコン室に連れて行き、「13歳のハローワーク」のホームページを元に、自分のなりたい職業の情報を総合ノートにメモさせました。
 次の時間に、私が4年生になったつもりで書いたミニ新聞を見本として配りました。そうして、1時間でミニ新聞を書かせたのです。(出張があったので、間に合わなかった子数人は、宿題としました。)
 まずは、私の書いたものです。(実際の形式とは違います。)

三つの願い新聞 4-1荒井賢一 かなえたい夢
 ぼくが大人になったらかなえたい夢が3つある。
①学校の先生になること。
 人に教えるのが好きなので、先生になって、たのしくためになる授業ができるようになりたい。
②図書館の近くに住む。
 図書館の近くなら、すきな本が、すぐにタダで借りれてお得だ。
③本を書いて出したい。
 自分で書いた本を世の中に出して、自分のやってきたことを多くの人に役に立つ形で伝えたい。

 子どもの書いたものも1つ紹介します。

将来新聞 4-1 夢はゲームグラフィックデザイナー
 ぼくの、将来の夢は、ゲームグラフィックデザイナーです。ゲームに使用される登場人物や背景などを制作する仕事です。
 ゲームによっては、外国の風景や歴史の資料を綿密に調べる考証の力も重要です。
 ぼくが、ゲームグラフィックデザイナーになりたいのは、楽しそうだからです。大変そうだけど、がんばりたいです。

 空いたところには、関係のある絵を描かせています。
 文字は鉛筆。区切り線は、色鉛筆を使っていいことにしました。

 となりのクラスは、文字全体にも色をぬっていましたが、それをさせると、あとでコピーした時に真っ黒になる可能性があるので、させませんでした。何より書かれた内容がしっかり見える方が大事なのです。

(2009.2.4)