学習能力が向上していく流れ

 毎日毎時間授業をしているけれど「これでいいのだろうか」と惑うことはありませんか。私は、しょっちゅうそうでした。
 授業の数をこなす中で、それなりの授業はできるようになってきました。
「今日のは久々に会心の授業だ」と思える日も、たまにあります。
 けれど、年度末が近づくに連れて、「今年1年で、この子らにどんな力をつけたんだろう」と、疑問に思い、暗く落ち込むこともあるのです。

1年間の授業を通して、子どもたちの学習能力が向上していく流れを作り出す。

  これが、今の私の課題です。
 毎日毎時間ある授業をどう作り出したらいいか」という悩みを解決するための方法の1つ(2つ?)が、マルチ発問とセレクト発問です。
 マルチ発問は多様な答えが出る発問であり、セレクト発問は二者択一ような選択をせまる発問です。この2つの発問を使うだけで、日々の多くの授業を劇的に変化させることができます。もちろん、よい意味にです。詳しくは拙著『2つの発問で組み立てる授業』(2007.4フォーラム・A)をお読みください。
 今回の講座では、1年間の授業を通して、子どもたちの学習能力が向上していく流れを作り出すために、マルチ発問とセレクト発問をいかに使っていくかを話します。「2つの発問で組み立てる授業」の発展編となります。

(2009.2.8)