預かっている全員分の『英語ノート』を配布係に配らせました。
その後、2人の『英語ノート』がないというのです。
『英語ノート』を保管していたロッカーを見ても残っていません。
少したってから、ないと言ってた子の1人の机の引き出しから、2人分の『英語ノート』が出てきました。
『英語ノート』のない2人は、隣同士です。
『英語ノート』を配る少し前に、連絡帳・日記帳・漢字ノート・家庭学習記録表を配っています。ないと言ってたその子がそれらとともに、自分の引き出しに、隣の子の『英語ノート』と一緒に入れた、という可能性もあります。
その逆に、いたずらで二人分の『英語ノート』を入れられた可能性もあります。
配布係の6人を立たせ、誰が配ったかを聞いてみても、自分が配ったという子がいません。
「机の上のものを全て片付けなさい。」
大事な話をする時の基本です。
この後、このことをどう思うか、一人一人全員に聞きました。
いたずらと思うか、その子がうっかり直してしまったか、です。
全員聞いてみると、いたずらだと考える子が約3分の2ぐらいいました。
挙手でも確認しました。
「こういう時、どっちがいいクラスか分かりますか。」
そう子ども達に問いかけ、そして語りました。
「これは、いたずらじゃないと思う子が多いほど、いいクラスなのです。いたずらかもしれない、と思うということは、このクラスでそんなことが起こる可能性があるということですから。」
はっきり言って、犯人を特定する気はありません。
もしかすると、単なるなおしまちがいかもしれません。
ただ、最近、女子の間で、少しもめごとがあるようなので、そういうことが今回のことと関係あるかもしれません。
『英語ノート』が2人分、1人の子の引き出しに入っていた、というだけの小さな出来事です。
でも、このことを取り上げることで、中ぐらいのいたずらを防ぐ役目があるはずです。
納得できないこと、おかしいこと、そんな小さなことが積もり積もって、学級というのが崩れていくのです。
配布係の6人も、自分たちの責任というのを少しは意識していくでしょう。
いい加減な配り方をしてはいけない、と思ったことでしょう。
いろんなことをねらいながら、今回の指導を行ったわけです。
(2010.2.4)