「はばたき」の感想

 羽曽部忠の詩「はばたき」を数回音読させた後に、ノートに視写させ、次に感想を簡単に書かせました。その感想の中から、「まい下りてくるのは、雪か羽か」に関連しているものを抜き出してみます。

【まい下りてくるものを羽と考えている子】
・白鳥がしろいので雪と思った。
・私は、読んでいて、雪は、ふわりふわりするのでしょうか。羽と雪をまちがえるとは、すごい白いのだろう。
・白鳥が空をとんで、雪だと思ったけど、白鳥のはねだった。
・白鳥の羽が雪みたいだった。
・ふわりふわりということは、羽がふわふわ。
・白鳥が小さな羽にみえたのがかいてある。
・はくちょうのはね、ゆきぐらいまっしろなのか。
・雪と羽をまちがえるぐらいしろいと思った。
・雪より、羽の方がぜったい大きいのに、なぜまちがえたのか、と思った。
【まい下りてくるものを羽と考えている子】
・これは雪だと思ったし、詩の中では、白鳥の小さな羽ではないのでしょうか。とかいてあるから、わたしも思った。
【どちらと考えているかは分からない子】
・白鳥と雪はにているのかな~と思った。
・白鳥の羽か雪とまちがえるん?
・白鳥と雪はなぜまちがうのか。
【詩の核心に迫れそうな感想を書いた子】
・ないのでしょうかてきいているけどだれにきいているのかわからない。
・たくさんの白鳥のはばたきからというのは、白鳥がたくさんいるか、一羽の白鳥がたくさんはばたいているか。

 感想を見るだけでも、ほとんどの子が羽だと考えています。
 改めて問うことで、雪と考える子も出そうですが、もう少し詩のイメージを深めさせてから問うた方がよさそうです。
「雪で思いつくイメージを書きなさい。」
 白い・冷たい・軽い・やわらかい
「白鳥の羽で思いつくイメージを書きなさい。」
 白い・軽い・ふわふわ・やわらかい
「白で思いつくイメージを書きなさい。」
 清い・冷たい・すっきり・正しい
 白鳥が渡り鳥であること、渡り鳥は寒い北国から暖かい南国へ向けて移動することは話さないといけないでしょうね。(2008.11.4)