3学期最後の地域子ども会がありました。
この地域子ども会はやることがいっぱいあります。
① 来年度の班長・副班長を決める。
② 来年度の名簿を作る。(新1年生も加える)
③ 来年度の集合時刻・集合場所を決める。
④ 新1年生への案内の手紙を書く。(集団下校後、それを直接届ける。)
地域子ども会担当の先生は、
「時間があれば、前班長・副班長をねぎらうようなことをして下さい。」
と言われていました。
前班長・副班長とは、すなわち卒業する6年生のことです。
このねぎらいを私は、一番最初にしました。
6年生(4人)に前に立ってもらい、1~5年生を立たせ、
「ありがとうございました。」
と言わせ、6年生4人に一言ずつ話してもらったのです。
1人話し終わるごとに、拍手もさせました。(「ちゃんと拍手しなかったら正座させるよ。」と低学年には軽く脅します。)
この後、新班長・副班長(主に5年生)の仕切りで、①~④をさせたのです。
6年生には、次のように言っておきました。
「本読んだり、宿題してていいよ。でもホローはしてな。」
最初に6年生をねぎらってから、やるべきことをさせる、という順と、やるべきことを終わらせた後に、6年生をねぎらう順では、どちらがいいのでしょうか。
これは、6年生の立場になれば、自ずと見えてきます。
やるべきことをしている間、6年生のやることはほぼありません。
「自分らはもう用済みなんだな。」
という思いをかすかでも6年生は感じることでしょう。
そう思わせた後に、ねぎらいの場をとっても、なんだか、とってつけたような感じになってしまいます。
まずはねぎらい、6年生としての仕事に、感謝とともに区切りをつけ、その後、その意志を引き継ぐ形で、5年生にがんばらせる。それが当然の流れなのです。
1番にやるべきことは、6年生に対するねぎらいであって、それ以外のやるべきことは、たとえ、時間内に終わらなくても後に回すべきなのです。
でも、学校を出たのは、私の担当のところが1番のような感じです。
授業でも行事でも、こういう集まりでも、何を1番にし、次にどんな段取りでやっていくか、ということを考え、それがうまくいくと、気持ちのいいものです。
算数の問題を解くときの手順を考えるのに似ています。
教師という仕事は、いろんな段取りを立てられるので、楽しいです。
(2010.3.3)