原始時代と現代は、そんなに変わらないのではないでしょうか。
原始時代は、人間の文明によって作られたものが何もなかった時代です。
何か食べたいと思っても、木の実ぐらいしかない。しっかり食べるために、シカやイノシシを狩り、川や海で魚を捕ります。
では、現代。もしお金がなく、国の保護もなければ、私たちは何を食べることができるでしょうか。木の実を探そうにも、どれが食べる木の実か分かりません。動物なんて、ハト・犬・猫ぐらいです。魚も道具がなければ簡単にとることはできません。
布がなければ服を作れないし、材料がなければ家も建てられません。ガスや電気がとまると、もうお手上げでしょう。
ふだん、多くの人の手で作られた物を使って、私たちは生きてます。それが当たり前じゃなくなったとき、すぐに原始生活に逆戻りです。生きる術みたいなものを持たないだけに、より大変なことになりそうです。
無人島に、自分一人だけで流されて、どうやって生きていくかを考えるのに似ているかもしれません。芋や米を作ればいいなんて、簡単に考えるかもしれませんが、畑をたがやすものだって、自分で何とかしないといけません。
木のくわや打製石器のすごさが少し分かるかもしれませんね。
(2010.3.31)