「渡来人の話」をソウセンニンが、子ども達に話してくれました。
最後に配った資料の中で、面白いことが書いてありました。
「くだらない」の‘くだら’が、百済の国のことを表しているというのです。
私は、今まで、江戸時代の下り物からできた言葉だとばかり思っていました。
百済と日本の交流が盛んになるや、百済の住民たちは、個人的に、あるいは国家的な理由から、自らの一家親族を引き連れて日本にわたるようになった。そして日本人と交わりながら日本社会を構成する一員となっていった。もちろん、その過程を通じて日本側は百済のさまざまな文化を吸収することができた。(中略)
日本語の「くだらない」とは、「百済のものでないのなら安っぽい」という意味とも説明されている。当時の百済文化は、それほどに先進文化と認識されていたのだ。
「朝鮮半島にあった百済という国は、今はもうすでにないけれど、今でも、日本語として残っています。どんな言葉でしょうか。」
こういう問いかけをしてみるのも面白いかもしれません。
(2003.6.27)