述語を決定するのは

 出口汪『日本語の練習問題』(2013.11サンマーク出版)に次の問題があります。

問題12 次の(   )に入る言葉を、あとの選択肢から選びなさい。
 一枚の枯れ葉が天下の秋を(    )する。
 ア 予感  イ 予告  ウ 予想  エ 予期

 どれも正解のような気がします。でも、正解は1つだけであり、それ以外は完全におかしいのです。

 日本語の言葉は日本語の規則で成り立っています。
「(   )する」はこの一文では述語であり、述語を決定するのは主語しかあり得ません。それなのに、空所前後の言葉である「天下の秋を」とのつながりで答を決めようとしたからうまくいかなかったのです。
 もちろん主語は「一枚の枯れ葉」。
「一枚の枯れ葉」が私に「天下の秋」を告げたのですから、イ「予告」が答。
 ア「予感」、ウ「予想」、エ「予期」したのは、すべて作者である「私」なので、×になります。

 長方形の面積の問題で、対角線の長さが書いてあると、求めまちがえるのと似ています。長方形の面積は、縦と横の積で求められるのですから。
 同じように、「述語を決定するのは主語」なのです。

(2014.3.12)