離任式の自習でやること

 離任式の日の自習でやることを決めた。
 まずは、林 公著『心の教育は朝の読書から』(メディアパル)から。

 さらにこの方法は、「朝の読書」に先立つこと十年、「私の歴史」として結実しています。これは、入学して来る生徒全員に、生まれてから高校に入学するまでの自分の歴史を、原稿用紙二十枚以上書かせるというものです。「生まれた時のこと」とか「名前の由来」あるいは「父母のこと」とか「小学校時代のこと」など十項目ほどの課題を出し、それぞれにつき最低でも原稿用紙二枚は書いて来て、入学式の日に担任の教師に提出するのです。

 いつもは、自己紹介の文を離任式の自習の時に、書かせていた。
 そして、それ以外に、計算や漢字のプリントを課題にしていた。
 今回は、「わたし(ぼく)のこれまで(歴史)」1本に絞ろうと思う。
 まず、十項目、考えてみる。右は、作文レベル(板書しておく)。

①生まれた時のこと         ・1年生レベル…0~1枚
②名前の由来            ・2年生レベル…2~4枚
③家族のこと            ・3年生レベル…5~9枚
④幼稚園(保育所)でのこと     ・4年生レベル…10~14枚
⑤小学1年生の時のこと       ・5年生レベル…15~19枚
⑥小学2年生の時のこと       ・6年生レベル…20~24枚
⑦今、好きなこと          ・中学生レベル…30枚以上
⑧3年生でやりたいこと

 う~ん、8項目しか、思い浮かばなかった。
 作文が終わった子は、アルテアデザインをさせておこう。
 終業のチャイムがなったら、作文は途中でも出すように、言っておこう。
 教卓の上には、ホッチキスと替え針を置いて、作文を綴じて提出するようにさせよう。
 そして、この作文は、始業式の日にとった写真を見ながら、じっくり読もう。 20枚、30枚と書く子がいるかもしれない。
 実に、楽しみである。
 ところで、作文レベルというのは、必要だろうか、迷っている。
 作文レベルがあると、励みになるような気もする。
 しかし、1枚しか書けないような子が、もしいたら、自分は「1年生レベルか」と落ち込むかもしれない。(実際、その通りだが)
 あくまで作文レベルであって、その子の全部が1年生レベルということではない。長く書くことが、作文としてレベルが高いということでもないが。

(1998.4.5)