押さえはビシッと揺るぎなく

 今、担任してる学級は、とてもしっとりした感じがする。
 まだ、私に会って二日目だから、様子を見てるのかもしれない。
 先生の特技として、けん玉を披露した。
「うまくできたら、拍手してね」と言うと、技が決まるたびに、拍手をしてくれた。手のたたき方に、なんとなく暖かさを感じた。
 ちらっと気になることは、一日目から注意してなおさせた。
 例えば、机をちょっぴり離してる男の子と女の子に「机をつけなさい」と指示したり、黒板には漢字で書いてある連絡を連絡帳ではひらがなで書いてあるのを書き直させたりしてきた。
 今回、丁寧さにこだわっていきたいので、連絡帳の書き直しを何人かに命じた。 帰る前に連絡帳チェック。雑なところがあったら、そこを書き直させる。合格なら、丁寧な1字を選び、花丸。○の中に「あ」と書いて簡単にサインをした。 朝の連絡帳点検は、親のサインがあるかを見る。そして、出してるかどうかをチェックする。
 2日目、連絡帳で「ふ」の字が正しく書けてる子を立たせて、ほめた。障害児学級に通ってる子や、少し字が雑な子もまざっていた。ちょっとした逆転現象である。あなたは、「ふ」を正しく書けますか。

(1998.4.11)