『堺屋太一 改革者信長の国家ビジョン』という60分ほどのCDを2回聴きました。(The CD Clubより購入。2310円)
一番印象に残っているのが、次の言葉です。
「信長は、天下一弱い軍隊を作った。」
このころ、兵というのは、自分の領地にいる者がなりました。たいていは百姓です。(封建社会ですから、兵の誰もがどこかに村に属していました。戦いで、逃げたりすると、村の中で笑い者になります。だから、兵は命がけで戦ったそうです。)
一方、信長は、兵を雇いました。傭兵です。
傭兵といっても、このころ専門的な兵隊がいたわけではありません。
戸籍も家も持たない流れ者を雇ったのです。
雇った兵ですから、負けると分かると、一目散に逃げてしまいます。
それでも、信長の兵は、一年中戦争をすることができました。
他の戦国大名の兵は、農民ですから、農繁期になると、田畑に帰ります。
そんな時期に、信長は戦争をし、少しずつ領地を広げていったのです。
兵農分離を行ったわけです。
新たなシステムを生み出すものが、強いのでしょうね。
(2004.6.13)