学級のきまり決めを参観

 私は、3年3クラスの算数(各クラス半数ずつ)と、2組の体育を担任する。 最初の体育は、火曜日にある。
 体育は教室とちがって、座席表を見ながら、子どもの名前を呼ぶわけにはいかない。なんとか、火曜日までに、せめて2組の子ども達の名前を覚えたい。
 そこで、今日は2,3時間目、2組の教室に入らせてもらって、子ども達の名前と顔を覚えることに専念した。(1時間目は離任式。)
 今回、ラッキーだったのは、2組の先生が学級のきまりをこの2,3時間目で決めていったのを見ることができたことだ。

①きまりを決める理由を語る
 なぜ、学級にきまりを決めるのか、その理由を2組の先生は子ども達に具体例を交えながら語られた。
 例えば、ドッジをしに行って、休み時間のチャイムがなっても帰ってこず、授業の終わり頃、帰ってきたら、どうなるか。とか、国語やのに体育したいとか、理科なのに社会したいとか、それぞれがやりたいことをやったらどうなるか。
「きまりがあるクラスの方が、ずっと楽しいのです。」
 この言葉が、すごくよかった。
 禁止というよりも、実に前向きなきまりを決める理由だからだ。

②朝、来たらどうするか
 教室に入って、「おはよう」と友だちに声をかける。
 そのあと、先生自身が子どものランドセルを持って、教室に入ってくるところを実演された。「おはよう」とは言って入って来るのだが、ランドセルを机の上に置いたまま、ドッジボールを持って教室に出ていくのである。
「どこがおかしかったですか?」
と、子どもの問いかけ、朝来たら、ランドセルの中身を机の中に入れ、ロッカーにランドセルを置くことを示したのである。
 実に、きめ細かくわかりやすい説明だった。
(ランドセルを入れる向きまで、指定されていた。)
 その後、②チャイムがなったら、どこにいても、すぐに教室に戻ってくること。例えば、ボールをみんなで探している時でも、一人が先生にそのことを報告に来ることなども話されていた。なるほど、である。

③授業の用意のこと ④日直による挨拶のこと ⑤給食当番 ⑥給食当番以外の子がすること

などのきまりを決めたあと、黒板が見えにくい子を前の方の席の子と交代してもらったり、机の大きさが合わない子を交換によって調整したりした。
 こうして、2時間目が終わった。
 そして、3時間目は係り決め、そして残った時間で国語の授業。素晴らしい!

(1999.4.9)