けん玉と算数

 明日から授業が始まる。自己紹介には、けん玉を使おうと思う。
 まずは、けん玉の技を披露する。3年生だから、多分受けるだろう。
 そして、それを算数に結びつける。
 例えば、こうだ。
『先生は、オギャーと生まれた時から、けん玉ができたわけではありません。
 最初は、皿の上に玉をのせることもできませんでした。
 でも、今は、こんなにうまくなってます。なぜだか、わかりますか。』
 ここで、子どもの意見を聞いてみてもいいだろう。
「いっぱい練習したから。」
『そうです。いっぱい練習しました。』
「うまい人に教えてもらったから。」
『そうです。いい見本があると、どうやるかよくわかります。』
『最初は、いっぱい失敗しました。それでも練習しました。そのうち、たまにできるようになりました。その次、時々、できるようになりました。』
『どんな技も、何度も何度も練習して、何度も何度も失敗して、やっとできるようになりました。算数も同じです。何問も何問も問題を解いて、何度も何度も間違えて、やっとできるようになるのです。』

(1999.4.11)