教科書に、次のような文章題がある。
③ 赤い色紙が8まいあります。青い色紙の数は、赤い色紙の3ばいです。青い色紙は何まいありますか。
また、赤い色紙と青い色紙をあわせると、ぜんぶで何まいですか。
まず、立って全員に読ませた。
『もう一度、自分で読みます。一回読んだらすわりなさい。』
この文章題は、難しい。なぜなら、1つの中に二つの問いがあるからだ。
『これは、何のお話ですか。』
手を挙げた子をあて、発表させる。
「色紙の話。」
『色紙を食べる話ですか。』
「赤い色紙と青い色紙をあわせる話。」
実は、どんな話かを表現するのは、難しい。例えば、「ケーキが1はこに3こ入っています。5人の人に1はこずつくばるには、ケーキはいくついりますか。」という問題なら、「ケーキをくばる話。」と表現できる。
『聞いてることは、何ですか。』ここは追い込むために、全員立たせる。
『聞いてることを1つでも見つけたらすわりなさい。』と指示する。
座ってる子に発表させ、「青い色紙は何まいありますか。」と「ぜんぶで何まいですか。」のところに、赤で(定規も使って)線を引かせた。
『わかっていることは、何ですか。』
「赤い色紙が8まいあります。」
もう一つは、青は赤の3ばい、ということだ。
ノートに、「赤は8まい」と、書かせる。板書は次のようになる。
③ 赤は8まい (しき)
答え 青 まい
(しき)
答え ぜんぶで まい
『青の枚数ができたら、もってらっしゃい。』
これだけ板書しても、ほとんどの子が、答えを「24まい」としか書かず、青をつけることを忘れる。
『聞いてることが2つある場合は、どちらが何の答えかわかるようにしないと、いけません。』
(1999.4.20)