えらい!よくまちがえた

 今日は、テスト返しのあと、次の単元には進まず、計算ドリルの最初のページにあった「たし算・ひき算」をさせてみた。

4/22 計ド2

 ① 34  
  + 9 

『筆算を書くときは、上1行・左も1行・右も1行・下も1行あけます。あけてなかったら、書き直しです。』
『数字は一マスに1字書きます。』
 板書で例を示しながら、説明する。
『そして、筆算の線は、定規でまっすぐ書きます。』 
『もし、まちがえたら、消さないで、別のところに書き直しなさい。』
 テスト直しの時にも、まちがいを消させないように徹底していた。
『1番ができたら、持ってらっしゃい。』
 1番・5番・10番の問題ができたら、私のところへ持ってくるように指示する。10番までできた子には、1番から順に板書してもらった。
 さて、事前に、行あけ・定規のこと・まちがえた場合、などを注意したが、それだけで全員に徹底するほど甘くはない。
 何人目かで、子どもが計算まちがいをした。
 私は『違います。』と大きく×をつけたあと、そのノートをみんなに見せた。『こんなふうに、まちがえたら、消さないで、ちがうところに、もう一度書きます。○○さん、まちがえてくれて、ありがとう!』 
 このあと、その他、例として見せられる間違いは、
『えらい!よくまちがえてくれた。』
と、思わず私は言ってしまうのだ。
「わざと、まちがえようかな。」
という声まで、出るしまつである。
 まちがいを例としてほめると、まちがえたって平気なんだ、という雰囲気ができるので、なかなかいい。
 
 ところで、どうしても、筆算をうまくノートに位置づけて書けない子もいる。そういう子には、向山氏がされてる「赤鉛筆でうすく書いてあげる」方法が、実に効果的であった。
 算数、図形や文章題よりも、筆算だけ書かせて、ひたすら問題を解かしていくほうが、楽しい。
 
 子ども達のノート、とってもていねいに書けている。
 ただ、途中まで、しっかり定規を使ってるのに、最後の方でフリーハンドになったりしてる子もいる。こういう力は、継続指導が大切だということだ。

(1999.4.22)