やっと女の子が、そばに寄りだして、いろいろ話してくれるようになりました。 きのう、赤鉛筆のことで腹を立てた女の子も、普通に会話してくるうようになってきたのです。
少し、私に慣れてきたのかも、しれません。
「5年たしかめテスト」として、算数と漢字をしました。
そのテスト中、馬石(仮名)くんという子が、となりの子の消しゴムを借りて、落書きをしたのでした。
『馬石くん、立ちなさい。あなたは、テストの時間、○○くんに消しゴムを借りましたね。』
『そして、勝手に落書きをしましたね。』
と、まず、事実を確認しました。
馬石くんは事実を認める前に、「そのことは二人で解決した。」というようなことを言います。
『そういうことを聞いてるのではありません。あなたは、消しゴムを借りて、勝手に落書きをしたんですね。』
『勝手に落書きをされたら嫌な人、手をあげなさい。』
全員があげました。馬石くんも。
ただ、馬石くんは、次のような主張をします。
二人の問題やねんから、先生が口出しすることじゃない。
私は、この言葉を完全に無視しました。
このことを全員に「みんなはどう思いますか」と聞いてしまうと、馬石くんの意見に同調する子も出そうです。
しかし、教室で起こった事、また、学校に通う子ども同士のトラブルに、教師は無関係ではありません。
「二人の問題や!」を通してしまうと、力の強い者が力の弱い者を脅して、自分の都合のいい解決にしてしまいます。
この馬石くんは、いろんなことに、よく文句を言ってきます。
例えば、給食当番が、1週間交代ということについても、
「誰がそんなこと決めたん。勝手に決めんなや。」
と、言ったりするのです。
こんな言葉も、全く無視しました。
学級のルールの確認は、全員に対してしますが、いろんなことを全て、子どもにお伺いをたてて、聞くわけにはいきません。
自分勝手にしたいがための我が儘は、無視に限ります。
(2000.4.13)