確かな手応え

 確かな手応えを感じることのできた、三日目でした。

①全員の名前と顔を覚えた。
 少しつまることもありますが、全員を名前で呼べました。
②クラスの仕組みは、ほぼ完成した。
 当番・給食当番・係・日直・そうじ当番は、それぞれ決定。そうじの点検の仕方は今後、検討していく余地があります。
 一日の流れは、だいたいできあがりました。
③国語では必ず『国語辞典』を持ってくる。
 『国語辞典』で、こちらのいう言葉を探し、子ども達が立ちます。私は「1番」「2番」と順位をつげます。10番までつけたあと、数人を当て、意味を言わせていくのです。辞書調べを数回した後、「1回でも10番以内に入った人」をほめ、「全部、10番以内だった人」もほめて、国語の授業に入るのです。
 伴先生の授業の追試ですが、これならば、まだ『国語辞典』を持ってきていない子も、必ず持ってくるだろうな、と思いました。
④音読が当たり前の状態になっている。
 国語だけでなく、算数でも社会でも、私が読んで「はい」と言ったら、子ども達も読む。それが抵抗なくできるようになっています。
⑤教科書を全員が両手で持っている。
 今までの私が、おろそかにしていてたことです。最初から言っていれば、子どももちゃんとするものです。
⑥前に出てくる流れができているので、スムーズである。
 出席順や座席順にプリントをとりにくるにしろ、ノートを見せにくるにせよ、行く方向と帰る方向を明確にこちらで決めたので、38人いても、子どもはスムーズに動くことができます。
 今日、『保健調査表』を集めるときも、出席順の反対から持ってこさせました。その時に、「自分の後ろに次の子が来ているか見なさい」と指示しました。そして、「来ていなければ、声をかけなさい。」と相互点検のシステムを作ったわけです。
 普通、出席順の反対から持ってくるというのは、なかなか難しいことです。
 6年ということもあるでしょうが、うまくシステムが機能すれば、できないことではないのです。何事も、こちらの持っていき方、ということです。
⑦初めての英語の授業ができた。
 準備の時間がとれなかったので、ぶっつけ本番です。
 まず「えいごリアン」を見せ、それから、May name is Kenichi.Watch you a name?
というように、連れ読みさせ、二人組で言わせ、前に出てきて言わせ、30分ほどの授業をしたのです。
 その間、いっさい私は英語を使わず。
 女の子のことを最初は、「レディース」と呼んでたり、「どんどんカモン」と言ったり、とにかく、いいかげんでした。
 それでも、子ども達がついてきて、そして、笑っていたのは、子ども達と私の関係が、今は良好だということです。
⑧五色百人一首をやっている。
 今日で二日連続でやっています。
 子ども達は、もうルールも覚え、家でしっかり覚えてきている子もいます。
 これから、どんどん楽しくなりそうです。
⑨安心して一日の生活を送ることができる。
 思わず、チョークをポケットに入れそうになることもあります。
 今の教室では、物がなくなるとか、そんな心配がありません。
 休み時間のたびに、私はあえて、職員室に戻ったりします。
 あまり子どもといすぎると、子どもと私の関係が慣れ慣れなしいものに変わったらいけないからです。
⑩とにかく指示がよく通る。
 子ども達が素晴らしいのです。前担任の指導がいいのです。
 子ども達は、実に素直です。こちらの教えることをスッと吸収してくれます。 私もみっちり、勉強しておかないといけません。 

(2001.4.12)