できないことを言う

 今日の算数は、先生の問題から出しました。
 木村重夫氏のHP「同時進行の向山型算数」に載っていた問題です。
 1つ目が3/7×1/6です。(3/7は、7分の1とお読みください。)
 途中の式は、3×1/7×6となります。
 ここで約分ができればいいのです。しかし、問題は約分しないところもある、ということです。
 私は、次のように言わせました。

「7分の3かける6分の1は、7かける6分の3かける1、7と1は約分できません。6と3を3で約分して2と1、7かける2分の1かける1は、14分の1です。」

  ポイントは、「約分できません」を言わせることです。
 約分するのかしないのかが判断できなくて、約分しなかったり、約分できないのに無理矢理約分してしまう子が出てくるからです。
 できることも大切ですが、できないということが、わかることも大切なのです。「約分できません」と言うのは、何か面白みあるらしく、子どもは笑ってました。

(2001.4.23)