『向山型算数教え方教室2004.7』の向山洋一「小学校1年生最初のテストをつくる力量」は、必見です。
3色ボールペンで線を引いたところを紹介します。(抜粋です。)
(赤)赤鉛筆2本と赤のカーネーション3本をたすことはできない。指導する部分だけ抜き出すと、次のようになります。
(赤)算数の学習の最初は、「同じ種類」の仲間分けをするのだ。
(青)そのために、同じ動物を丸でかこませるのである。
(赤)続いて、「1対1対応」を教える。
(緑)数字が「1と2といっぱい」しかない民族でも、何百頭の羊を少年は管理できた。
(緑)それは、羊が1匹通るたびに小石を1つ袋に入れ、帰るときに逆に袋から捨てたからだ。ピッタリなくなれば、全部いることになる。
(赤)その次に、「具体物」から「半具体物」へ、「半具体物」から「数字」への変換を扱う。
(青)小ダヌキ1匹の上に、おはじきなどを1つ置かせる。「小ダヌキ」という具体物を「おはじき」の半具体物へ転換させるのだ。
(緑)のせたおはじきを「ツー」っと下にずらせる。そして、数字を下に書くのだ。
①同じ動物を丸でかこませる。
②動物の上に、おはじきを置く。(1匹につき1つ)
③おはじきを下にずらし、その下に数字を書く。
合い言葉にすると、次のようになります。
1.仲間分け
2.1対1対応(具体物→半具体物)
3.数字化
この最初の流れが、スッと言えるようになるのが第1段階でしょう。
そして、この流れにそって指導ができれば、第2段階。
さらに、この流れで、教材を組み立てれば、第3段階。
気軽にプリント作りをしていますが、指導の流れ・原理というものをしっかり学んでおく必要があります。
(2004.6.24)