新谷弘実氏の『胃腸は語る~胃相・腸相からみた健康・長寿法』(弘文堂)の中で、新谷氏は「牛乳が現代の難病をつくった」という項目を設けています。
牛乳を好きな人で、アレルギー反応とか乳糖不耐症、肥満、高脂血症などのない人なら、時折ある程度牛乳を飲んだり乳製品を食べたりしてもよいでしょうが、それ以外の人には牛乳はおすすめできません。自然の摂理からいえば、どんな動物も成長してから、他種の動物のお乳を飲んでいる動物はいないのです。それだけ考えても、他の動物のお乳を飲むこと自体、不自然なのです。(中略:荒井)
それでは、牛乳の何がいけないのかといいますと、まず、牛乳の中にはたくさんの乳糖が含まれています。乳糖はふつうの砂糖とは別に、からだから吸収されるには、それを分解する酵素が必要です。乳糖は腸粘膜内で酵素に分解されて、ふつうの砂糖になったところで腸から吸収されるわけです。乳糖を分解する酵素は腸の粘膜にあります。ところが、その酵素が十分にない人が非常に多いのです。
こういうことを知ると、子ども達に牛乳を飲ませる給食は、罪ですね。
(2003.4.1)